万が一の際の手続きをスムーズに進めるうえでも、大切なご家族の未来を考えて将来に向けた生前対策をおこなううえでも、まず必要になるのが「相続」に関する確かな基本知識です。
「相続とは、具体的に何から始めればよいのか」
「制度の全体像や手続きの期限がわからず戸惑っている」
そのような疑問や不安を抱えている方のために、これだけは確実に押さえておきたい「相続の基礎知識」を、整理して解説します。
万が一の際の手続きをスムーズに進めるうえでも、大切なご家族の未来を考えて将来に向けた生前対策をおこなううえでも、まず必要になるのが「相続」に関する確かな基本知識です。
「相続とは、具体的に何から始めればよいのか」
「制度の全体像や手続きの期限がわからず戸惑っている」
そのような疑問や不安を抱えている方のために、これだけは確実に押さえておきたい「相続の基礎知識」を、整理して解説します。
相続とは、亡くなられた方(被相続人)が保有していた財産や権利・義務を、ご家族などの特定の人が引き継ぐことを指します。この手続きを進めるにあたっては、以下の4つの要素を確実に把握することが重要です。
財産を引き継ぐ権利を持つ人を「相続人」と呼び、法律によってその範囲や順位、遺産の取り分の基準(法定相続分)が定められています。常に相続人となる配偶者のほかに、子ども、親、兄弟姉妹といった優先順位だけでなく、戸籍をたどると親族関係が複雑に入り組んでいることも少なくありません。不要な誤解や争いを防ぐためには、まず相続人を正確に調査する必要があります。
相続で引き継ぐ対象は、預貯金や不動産といった「プラスの財産」だけではありません。借金やローン、未払いの税金などの「マイナスの財産」もすべて引き継ぎの対象に含まれます。一部の財産を見落としたまま手続きを進めると、後から新たな財産や借金が見つかり、追加の対応が必要になることがあります。そのため、故人の財産の全体像をできる限り正確に調査・整理し、財産目録としてまとめておくことが手続きの基本となります。
相続を承認するかどうかについては、法律上、主に3つの選択肢があります。
借金の方が多い疑いがある場合などには、相続放棄が有効な選択肢になることがあります。ただし、限定承認や相続放棄を選択するには、原則として、自己のために相続の開始があったことを知った時から3ヶ月以内に、家庭裁判所で手続きを行う必要があります。
遺産の具体的な分け方は、有効な遺言書が残されている場合は、原則としてその内容に従います。遺言書がない場合や、遺言書に記載のない財産がある場合には、相続人全員で話し合う「遺産分割協議」によって分け方を決めます。相続登記の義務化や、相続税の申告が必要な場合の10ヶ月以内の申告・納税など、相続手続きには実務上重要な期限があります。見通しを持ってスケジュールを把握しておくことが大切です。