「遺言執行者に指定されたが、具体的に何をすればいいのかわからない」
「指定された遺言執行者が動いてくれず、手続きが前に進まない」
「遺言執行者になった親族が、預金を勝手に引き出している形跡があり不信感がある」
遺言書の内容を実現するため、預貯金の解約や不動産の名義変更などの手続きを行う人を「遺言執行者」と呼びます。遺言執行者は、遺言内容を実現するために必要な権限を持つ重要な立場です。一方で、指定された本人に大きな負担がかかったり、他の相続人との間で不信感が生まれたりするなど、トラブルにつながることもあります。当事務所では、遺言執行者に選ばれて困っている方はもちろん、遺言執行者が動かない場合や、不透明な財産管理に不安を感じている方についても、状況に応じたサポートを行っています。
遺言執行者をめぐる3つのお悩み
遺言執行に関する手続きは、法的な専門知識が必要なだけでなく、親族の間の感情的な対立に直面しやすいため、以下のようなトラブルに発展しがちです。
1. 遺言執行者に指定されたが、何から手をつけていいかわからない
遺言執行者になると、遺言の内容に応じて、次のような手続きを行う必要があります。(遺言の内容や財産の種類によって、必要な手続きは異なります)
・相続人への就任通知や遺言内容の説明
・相続人の特定に必要な戸籍謄本等の収集
・相続財産の調査
・財産目録の作成と相続人への交付
・金融機関での預貯金の解約・分配手続き
・証券会社での有価証券の名義変更・移管手続き
・不動産の名義変更に関する手続き
忙しい日常の中でこれらの法的責任や事務作業を一人で抱えることは、精神的にも時間的にも大きな負担となることがあります。
2. 遺言執行者が動いてくれず、手続きや話し合いが進まない
遺言執行者が任務を進めない場合、相続手続き全体が停滞してしまうことがあります。また、遺言執行者がいる場合、相続人が遺言執行を妨げることはできないため、他の相続人だけで勝手に手続きを進めることが難しくなる場合があります。このような場合は、遺言執行者に対して進捗確認や対応を求めるほか、必要に応じて家庭裁判所への申立てを検討することになります。
3. 遺言執行者が、亡くなった方の預金を勝手に引き出した疑いがある
遺言執行者には、遺言書の内容を実現するために必要な権限があります。しかし、その権限はあくまで遺言書に書かれた内容を実行するためのものであり、自由に財産を使ってよいわけではありません。不審な出金や使途不明金がある場合は、金融機関の取引履歴、領収書、支出の根拠資料などを確認し、使途や経緯を客観的に整理する必要があります。